インタフェースデザインのお約束 ―優れたUXを実現するための101のルール
本屋に寄って見つけた インタフェースデザインのお約束 ―優れたUXを実現するための101のルール を読みました。
オライリー系のインタフェース関連本は インタフェースデザインの心理学 以来でしたが、形式は似ているものの内容は新しく共感することも多い本でした。
タイトルの通り、101個のデザインについての筆者の考えが掲載されています。
の各章がありその中で例えば、
のような指針が101個書かれています。
英語のタイトルが 101 UX PRINCIPLES ~A definitive design guide~ なので101の指針、原則が載っているような感じですね。
201〜208までは訳者によって日本(語)特有の指針もあとがきとしてあります。
オライリー公式にPDFでもありました。
https://www.oreilly.co.jp/pub/9784873118949/yakusha-atogaki.pdf
作者のWill GrantさんはイギリスのUI/UX専門家とのこと
まえがきに
「これには賛成できない」と思えるルールもあるかもしれないが、それはそれでかまわない。なにしろこれは私が自説を披露する本なのだ。とはいえ、ときにはそのような意見の相違が、これまで良しとしてきた考え方の見直しに、ひいてはユーザーのゴールを達成するより良い方法の模索につながる可能性もあり得る。
とあり決してこの101個の指針をその通り飲み込めといっているわけではないそうです。
そのうえで、 001 あなたもUXのプロになれる
では
UXデザインに必須の基本スキルは共感力と客観性だ。
という内容があります。このふたつは度々出てくるキーワードで 012 常に「顧客は生身の人間」を念頭に置いた表現を
でも
...
「自分たちが作っている製品」という見方を一時捨てて、顧客の目になって見直してみる能力が大事、ということだ。これはユーザビリティの高いソフトウェアを構築するには欠かせない能力であり、面倒でもやってみる価値は十分にある。
とあくまでユーザーファーストで開発しようというスタンスで全ての指針が同じ方向を向いていると感じました。
特になし。
チームみんなで読んでそれぞれの考えの方向性をまとめれると感覚的なコミュニケーションロスが少なくなるのかなと感じました。
どの場面でもこの通りにするのは難しいこともあるかもしれないですが。
ともあれ、今年読んだ本の中で一番共感もでき面白い内容の本でした。
本のサポートページもあり、読者から意見(新しいルール)も募集しているみたいです。
インタフェースデザインのお約束 —— 優れたUXを実現するための101のルール サポートページ — マーリンアームズ株式会社