他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論 (NewsPicksパブリッシング)
2章までが枠組みや、本で扱う問題や解決方法について、3章以降は事例を元に解説されています。
知識として正しいこと、でも実践でもそれが正しいとは限らない。その問題を解決するために行うのが対話。
本の中での定義としては「新しい関係性を構築すること」
そもそもそのような問題が起こる要因、解決法としての対話のステップと方法はこうですよという話がこの本の大
既存の方法で解決できる問題
既存の方法で一方的に解決ができない複雑で困難な問題
他の部署に協力を求めることが必要な課題を例とした関係性の中で生じる問題
「私とそれ」という道具的な関係から「私とあなた」という固有の関係へシフトする。
自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことが対話の意味である。
物語、つまりその語りを生み出す「解釈の枠組み」のこと。それぞれ人がみんなもつもの。
ビジネス上では「専門性」「職業倫理」「組織文化」などに基づいた解釈が一般的。その人にとっての一般常識。
ナラティブ・アプローチとは、「どう相手に話をするか」よりも「どう相手を捉える私の物語を対話に向けていくか」を主軸にしたもの。
相手のナラティブにおいても意味があるようにするにはどうしたらよいのかを考えること
できれば信頼のおける仲間や相棒と一緒にやるのが望ましい
「準備」段階は歯がゆく勇気がいる。一度自分のナラティブを脇においてみることが大事。
読みながら1.は自分もそうなりそうだよなと感じていたが、迎合(忖度)は相手へ隷属すること、自ら気づいた課題意識や問題点を見ないようにすること、すなわち、諦めることを意味しているので、そこが対話との違い。(プロセスでいえば橋を渡ったまま帰ってこないのといっしょ)
あとは最後の辞めたり、休んだりすることも重要というのは大事な気がしました。
大学のときにメディア学すこしかじってて、ナラティブとか物語性(人は物語をつけたがる・求める)みたいな話に通ずるところがあり、今になってこういうテーマを見ることになるとはなあという感じでした。
例えば第3章の新規部門と既存部門の話など結構いまの仕事というか会社内でも関連する話がありました。
去年結構売れている本のようなのですが、こういう類の本が売れる(みんなが関心を持つ)っていうのはいいなあと思いました。