ざっくりになりますが、
原則1では、どのようにユーザー心理を捉えUXを改善していくか、例えばユーザーテストなど手法的なことの説明。
原則2では、主にUI改善の例が挙げられています。
原則3では、UI/UX改善を行う上でどのような組織や体制を保つことが大事かについて、
原則4はまとめになります。
「ユーザー心理/行動に則って考える」ことがUI/UXデザインの第一歩である
新しい機能を追加するなど改善施策を打ってみても頭打ちになる、などだれしも抱える問題はなぜ起こるのか
→ 多くの場合、サービス提供側の想像と現実のユーザニーズに乖離があるがそれに気づかないことが要因
ユーザーのリテラシーや、ユーザーのサービスへの期待値を正しく理解し、ユーザーが自然と「自分だとこういうふうに使えそうだ」と想起できる状態をつくり上げる。それこそがUI/UXをデザインするということなのです。
Web担当のニーズとユーザーのニーズがすれ違う原因
→ "詳しくなりすぎてしまう" ことと、"考え方が偏ってしまう" ことにある
定量分析と定常分析の使い分け
相互補完的な仕組みを導入することが必要
サービスの「利用前」「利用中」「利用後」にまたがる時間軸で潜在的なニーズを正しく把握するのが基本
「ユーザー真理/行動」をUI/UXデザインに落とし込む
ユーザーのステップごとの不安や解決したいことに沿って、ゴールとなるCVまでスムーズに情報を組み立ててあげる必要があるのです。
文脈を理解せずにただ同じデザインを当てはめるのではなく、類似の機能であってもユーザー視点に立ち、大きさ・色・表記など各パーツのデザインの理由を明確に説明できるようにすることあ¥が重要です。
サービスを初めて利用する「最初の体験」で多くの課題が出てくる傾向
初期体験における情報取得は理由とセットで設計する。
特にスマホアプリなどの場合、白ベースの背景は避けるなど
初めて訪れたユーザーの不安を取り除くTips
気持ち良く使い始めてもらうためのTips
使い心地が良いサービスをつくる "おもてなし" Tips
UI/UXデザインにおける三方良しをつくる
UI/UXデザインにおける品質(良い結果が得られる状態)は「ビジネス(戦略・収益・営業)」「テクノロジー(開発・システム)」「UX(顧客視点)」の重なるところに生まれる
現状は「UX」に関する人材・体制が不足
本来は、マーケティング部門や開発部門、運用部門も含め、社内の各部門がユーザーと向き合う機会を持つべきです。
UI/UXが重要という認知が広まっているなかで、実際の取り組みに落とし込めている組織は少ない。
が大きな要因の2つ。
など、横串で管理するチームを設け、会社全体で品質を担保していく
本のボリューム的には軽めで何時間かで読めます。
内容は基本的なワードも注釈での説明があったり、大事なポイントを列挙している感じで初学者向けの印象で、デザイナーやWeb担当者以外にも読みやすいUI/UXの取っ掛かりになるような本でした。
逆にいうと深堀りはされていないので、例えばユーザテストの手法についてじっくり学びたい人は ユーザビリティエンジニアリング、UIついては インタフェースデザインのお約束 のほうが特化はしています。
会社でもユーザーテストなどをやり始めている段階ですが、個人的には手法や細かいUI改善例というよりビジネスとしてUI/UXがなぜ必要とされるかについて把握できたところがよかったかなと感じます。
単純にUXに向けての興味がここ最近薄れていたことも相まって、必要性を認識できるとやる気が湧いてきました。
また手法以外のところで、原則3のような体制をどのようにするかというところも興味があるので、その分野に特化している本を別で読んでみるのも面白いかなと感じました。