AWS(クラウド)周りの聞き慣れない用語(クラウドプラクティショナーレベル)
AWS(クラウド)周りの聞き慣れない用語
AWS 認定試験(クラウドプラクティショナー)勉強の際に、ネットワークやサーバー周りに疎い自分からすると理解が難しい単語によく出くわしました。
カテゴリーばらばらで適切でないかもですが、サービス名以前に用語の理解が必要だなと感じたので、最初に理解しづらかった単語と意味を並べていきます。
共通/基礎部分
マネージド
直訳すると「管理する」なので、
マネージドサービス = システム側での管理がされたサービス = ユーザー側での管理があまり必要のないサービス
のように考えました。
さらに「フルマネージド」となると、一括で管理されたサービスという意味合いになるので、
さらにユーザー側での管理が必要のないサービスという認識。
デプロイ
日本語訳的には配置する、展開すること。
主にネットワークを通じて提供されるWebアプリケーションなどのシステム開発工程において、システムを利用可能な状態にすること。
参照元: https://www.weblio.jp/content/%E3%83%87%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4
レイテンシー
データ転送の「遅延」のこと。
「低レイテンシー」とは、遅延が少なくデータ処理が行われることを指す。(ポジティブな意味)
CloudFrontは最寄りのエッジロケーションにあるキャッシュを使用してコンテンツを配信しているので低レイテンシーの実現ができる。
スケールメリット
規模の拡大によって得られるメリット。
AWSは数十万単位の多くのユーザーがクラウドを使用するため、スケールメリットを活かして従量課金制の料金も低く提供できる。
EC2/RDS/S3関連
インスタンス
EC2で立てるサーバーのひとつを指す。
例)インスタンスをひとつ立てる = サーバーをひとつ立てる
EC2には、さまざまな種類(スペック)のEC2インスタンスが用意されている。
データベースインスタンスは、AWSではRDSで使われるまた別のもの。
こちらも様々なタイプが用意されている。
レプリケート(レプリケーション)
コピー(複製)すること。
RDSはMulti-AZ配置をするとAZ間でレプリケートされる。
S3でもレプリケート先パケットを指定すると異なるリージョンにあるパケットにレプリケートできる。
EBSはアベイラビリティゾーン内の複数のサーバーで自動的にレプリゲートされている。
リードレプリカ
更新用データベース(マスター)からレプリケーションされた参照専用のデータベースのこと。
参照元: https://www.iij.ad.jp/svcsol/category/cloud/bp/db002.html
バケット(パケット)
バケツ(入れ物)のこと。
S3ではバケットを作成して、その中にオブジェクト(ファイル)を格納する。
バケット名はユニークである必要がある。
オブジェクト
データ(アップロードするファイル)のこと。
障害/負荷関連
フォールトトレランス
障害発生時にサービス全体を止めずにシステムを動かし続けること。
参照元: https://dev.classmethod.jp/cloud/amazon-rds-replication/
フェイルオーバー
稼働中のシステムで問題が生じてシステムやサーバーが停止してしまった際に、自動的に待機システムに切り替える仕組み。
参照元: https://www.idcf.jp/words/failover.html
スナップショット
バックアップ。
ある時点でのソースコードや、ファイル、ディレクトリ、データベースファイルなどの状態を抜き出したもののこと。
参照元: https://www.idcf.jp/words/snapshot.html
ヘルスチェック
システムなどが正常に稼働しているかを外部の別の機器などから監視あるいは検査すること。
http://e-words.jp/w/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%AF.html
チェック結果:ヘルシー => ヘルスチェックが良好 => 問題は起こっていない。
チェック結果:アンヘルシー => ヘルスチェックでエラー => 何かしらの問題が起こっている。
スケーラブル
増大・拡大に適応できる能力・度合いのこと。
スケールアップ / スケールダウン
サーバーなどの性能を上げる/下げること
- アップ => 上げる
- ダウン => 下げる ※垂直スケーリング(性能の上下)の場合に使う
スケールアウト / スケールイン
サーバーなどの台数を増やす/減らすこと。
- アウト => 増やす(拡大する)
- イン => 減らす(縮小する) ※水平スケーリング(台数の増減)の場合に使う
垂直スケール / 水平スケール
垂直スケール => ひとつのサーバーなどを大きくする。
水平スケール => ひとつのサーバーなどの数を増やす。並列で使う。
設計関連
Design for Failure
故障に備えた設計。
時間が経てば故障する、ということを認識し、アーキテクチャに取り入れた考えのこと。
Single Point Of Failure(SPOF)
単一障害点。
Design for Failure を実現するために SPOF をなくすという考え方をする。
障害の原因ポイントが単数だと設計的に良くないとされていて、予め複数にリソースを割り振った設計が好ましいとされる。
可用性
システムが継続して稼働できる能力のこと。
高可用性 => システムの停止時間をなるべく少なくすること。
AWSのサービスを使った高可用性の実現には、複数のAZおよびリージョンにまたがるアーキテクチャにしたり、Auto Scalingを使用するといった方法がある。
参照元: https://qiita.com/hz1_d/items/ca24e1d131bf475e23b1
冗長化
コンピューターやシステムに何らかの障害が発生したケースに備えて、予備装置を普段から配置、運用しておくこと。
参照元: https://boxil.jp/mag/a2945/
コンピュータの世界では、冗長は無駄というようなネガティブな意味ではない。
「冗長性がある設計や構成」ということは、予め何らかの障害に対して対策している良い設計や構成というポジティブな意味。
イレブン・ナイン
99.999999999%のこと。
9が11個あるので、イレブン・ナイン。
S3の耐久性(堅牢性)はイレブン・ナイン。
S3の可用性は99.99%なので注意。
プロビジョニング
必要に応じてネットワークやコンピューターの設備などのリソースを提供できるよう予測し、準備しておくこと。
参照元: https://www.idcf.jp/words/provisioning.html
ユーザー関連
MFA (Multi-Factor Authentication)
サインインする際に行う多要素認証のこと。
ユーザー名とパスワードに加えて保護のレイヤーを追加する。(PingもMFAのソリューションのひとつ)
フェデレーティッドユーザー
AWS上ではアカウントを保持していないAWS外部のユーザーを指す。
Auth認証(Twitterでログインするみたいな)のようなサービスの利用法をフェデレーションという。