【読書メモ】はじめてのUIデザイン
はじめてのUIデザイン を読みました。
サイトに書かれていますが対象読者は、
- UIデザインについて知りたい、勉強したい人
- UIデザインの経験はあるが、基本から再入門したい人
- 開発しているアプリ、サービスのUIデザインをしたいエンジニア
- UIデザインを理解したいディレクター
ということで自分はUIデザインするわけではないですが、著者の人の感じから最近の動向なども込み込みで理解できるのでは、と思って手に取りました。
PEAKS というクラウドファンディングで技術本を出版しているレーベルから出ているもので、サイトからPDF or 物理本を購入する形です。自分は物理本にしました。
概要
PC/アプリをはじめとしたオンスクリーンデザインの歴史(iPhone登場の2007年あたりから)、領域で活動するにあたり関わることの多いメンバーの役職の説明などベーシックな内容からはじまります。
次にUIコンポーネントといわれるもののひとつひとつの説明、情報設計について、アプリ/Webそれぞれのデザイン手法についてが続きます。
5章でサンプルの題材をもとに実際にUIデザインに落とし込む流れの解説、その後UX的な話、最後はサービス全体に目を配るといった広いデザインについて書かれています。
ポイント
気になったコンポーネントやツールの紹介などはキリがないので印象に残ったところだけ
5-5 「UIデザイン」の意味を改めて考える
UIは「ユーザーインターフェース」の略ですが、あなたが作ったUIデザインはまだユーザーに使われていないはずです。そうです。ツール上でUIを作っただけでは、それは「インターフェイスデザイン」であって「ユーザーインターフェースデザイン」ではないのです。
...
UIを作るまでのフェーズ、情報設計のさらにその前には「そもそもなぜサービスを作るのか」「そのサービスは誰のために作るのか」「その『誰か』は存在していて、サービスを使いたいと思うのか」といった視点があるはずです。UIを作った後のフェーズは「作ったUIは本当に使われるのか」「作ったUIをどう改善していくのか」といった視点です。
7-1 サービスをつくる
何のためにサービスを作るのか
サービスは企業が売上や企業価値を上げるために作ります。ユーザーに価値を与えた結果、利益を生み出す製品を作るのがデザインです。
本当は人や目的によってそれぞれでもいいのかもですが、この本で扱うデザインの定義に関してはこうですよって感じでしょうか。
良かった点
- UIデザインの基礎的なレベルの考え方、手法、運用、ツールなど広い知識が得られた
- 最近のデザイナーが利用しているツールの紹介があったので、ある程度スタンダードが分かった気がする(Sketch / Figma / Sketch は仕事で使っているか認知はしているが Abstract などは知らなかったので)
- 資料や紹介されるツールが新しいものであること
- 関連資料(Webのページや書籍情報)が豊富でQRコードつきでアクセスしやすいこと
惜しかった点
- 物理本は2章の一部分しかカラーでなかった(PDF版はオールカラーなのかな)
まとめ
自分がデザインしていたのは7〜8年くらい前なので、単純に今求められることは領域が広がったなあと思いました。
でも広がったというより当時の自分が気づいていないだけで、ポイントにあげたようなことに関して目が向いていなかっただけなのかも知れません。
エンジニアとうまく連携するのも、レイヤー(コンポーネント)の命名規則を考えたりするのもデザイナーのスキル(価値)になって大変だなと..
でもデザイナーとエンジニアも同じ目線で、作りやすさではなくユーザーや未来に目を向けることは同じ部分もたくさんあるなと思って勉強になりました。