【読書メモ】Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド
前回 に引き続き、日経BPのAWS本です。
Amazon Web Services 定番業務システム14パターン 設計ガイド
- 作者:川上 明久
- 発売日: 2018/09/28
- メディア: 単行本
目次
[基本編]
- 1章 Webシステム
- 2章 ストレージシステム
- 3章 データ分析システム
[応用編]
- 4章 アプリケーションの高速開発
- 5章 クラウドネイティブ
- 6章 ハイブリッドクラウド
各章1〜4個、計14パターンのサービス構成、設計についての考え方について書かれています。
1パターンだいたい15ページ前後で15〜30分くらいで読めるので細切れにでも読める感じ。
細かい設定値の話はなく、サービスの選定〜どういった機能を使うかを説明されています。
サービス自体についての説明、各パターンでの構成図についても触れているのである程度の初心者の人にも分かりやすい内容かなと思いました。
良かった点
- 構築パターンがたくさんのってる
AWSのサイトの事例にもなんとなく使っているサービスやどういう考えで使ったかみたいなことは書かれていますが、クライアント視点の話ではあるので、開発者目線で書かれている内容となるとやっぱりこういう本になりますね。
本の構成やパターンの幅も、最初はベーシックなシンプル構成からだんだん複雑にはなっていきますが、サービスの概要が事前に分かっているとこれこういうときに使うのかあーみたいな発見がたくさんありました。
- 実際の案件でのサービスの利用のされ方がイメージしやすい
個人的にはファイルサーバー(パターン6)の特にEFSが実際の利用イメージが湧いてなかったので、そのパターンが一番身になった学習でした。
試験対策ばかりしていると文字面ばかり追いがちなので、前提としてどのような思想や考えがあって、構成とサービス間の連携をどのようにするかみたいなインフラエンジニアの頭の中身を覗けているようで楽しかったです。
惜しい点
- 少し内容が古い
書籍なのでしょうがないのですが、2018年10月の本なので2年もすれば結構サービスや機能の移り変わりもあるよなあという感じの内容かなと。
アイコンも古いバージョンなのでなつかしみがあります。
Lambdaの実行時間など設定上限やコストが古いくらいで基本の基本のところは変わっていないと思うので、めちゃ気になったという点でもなかったですが。
あとシステム構成に関しての本なので、この本に書いてほしいという内容ではないのですが、
アカウント管理についての考え方みたいなこともこのアプローチの仕方で書かれているものを読んでみたいなと思いました。
まとめ・感想
資格のレベルでいうとSAA〜SAPの間くらいかなと思います。今の自分の知識でちょうどいい感じでした。
ただ実際に手を動かしてみてるわけでもないので、これで構築できるかはまた別の話な感触です。
ここ最近の2冊でぼんやりとしていたインフラエンジニアの仕事や考えていることが分かっている気がしています。
次は 資格本 注文しているので読んでみようかなとおもっています。SAPの模擬試験などの試験勉強的なことがまったく進んでおらず、そろそろエンジンかけないとなあと思っております。
( Security Specialty 対策本 もこんどでるみたいですね・・ )