AWS認定試験 プラクティショナーから始めた人のためのアソシエイト資格取得
🔰 対象読者
- クラウドプラクティショナーを取得済みで、次は各アソシエイト資格にチャレンジしようとしている方
- 開発、インフラ構築以外の業務を普段行っている方
💡 背景
業務でAWSに触れる機会が少なめな人観点での記事は少なく感じましたので、かなり主観が入ったものにはなりますが、それらを踏まえて共有のためにまとめてみました。
なお、2年ほど前に各アソシエイト資格を取得した際の記憶ため、一部情報が古かったり記憶違いがあるかもしれません。
出題内容等についても詳しくは書いていませんのでご了承ください。
🐥 前提
業務でのAWSとの関わり
主にHTML/CSSでのマークアップを行っており、業務でAWSに触れる機会は多くありません。
S3バケットへGUIを使用してファイルをアップするのが定期的に触れる程度です。
アソシエイト資格までの取得経過
受験日 | 試験名 | 結果 | スコア |
---|---|---|---|
2019/6/8 | CLF | 合格 | 830点 |
2019/7/6 | SAA | 不合格 | 630点 |
2020/1/4 | SAA | 合格 | 771点 |
2020/2/9 | DVA | 合格 | 845点 |
2020/2/14 | SOA | 合格 | 801点 |
CLF(プラクティショナー)に合格し、調子に乗ってSAAを受けて一度不合格でして、その後半年は諦めていました。
再びやる気が起きて年明けにSAAに合格し、DVA、SOAもその勢いで受けました。
🛤️ 受験まで
おおまかな流れ
- 受けてみようかな♪
- 情報収集
- 試験ガイドを見る
- サンプル問題をチラ見する
- いろいろググって体験記を漁る
- 対策本を買う
- スケジュール
- 受験日をざっくり決める
- なんとなく案件が落ち着いていそうな頃を見計らう
- スケジュールを引く
- 受験日から逆算して、いつにどこまで本読んだり問題集解くか
- 平日2〜3hでこなせる量にして週末は少し多めに設定する
- 受験日から逆算して、いつにどこまで本読んだり問題集解くか
- 受験日をざっくり決める
- 勉強(できる限り繰り返す)
- サンプル問題を解く
- 落ち込む
- 公式の対策動画を見る(デジタルトレーニング・ある資格のみ)
- 対策本を一通り読む、付属する問題集を解く
- 落ち込む
- 模擬試験を受ける
- 落ち込む
- BlackBeltを見る、読む
- まとめスプシ見直す
- サンプル問題を解く
- 受験
ポイント
反復する
1度で全てを暗記しようとするとパンクしてしまうので、例えば対策本を読む際は、1周目を出題範囲の把握のみと割り切って最後までとりあえず読むことを意識しました。
2周目以降はある程度用語に馴染みが出てくるので、気になったものは追加でググるなどしました。
苦手なサービスはBlackBeltで補完する
プラクティショナーの際には使ってませんでしたが、出題範囲でメインになりそうなサービスや、問題集で理解が不足しているサービスはBlackBeltを通して理解を深めました。
動画があるものは1時間弱の尺ですが、全てを頭に入れるのは難しいため、ある程度出題される内容を把握した段階で見るのがおすすめです。
自分にとって理解しやすい解説を探す
同じ機能の解説なのに、書籍では分かりづらいけど、BlackBeltや公式のFAQでは分かりやすいみたいなことが時々ありました。
あまりその媒体の解説に固執しないでググってみるのも手かもしれません。
まとめスプシを作る
スプレッドシートを作成して頻出サービスの理解しづらいところを都度まとめておき、受験前に見直す方法が漏れなくできたと感じます。
📙 各試験の対策
私が対策した内容を書きますが、今考えるともう少しやり方は違うほうが良いと思いますので、失敗した部分も含めて記載します。
例えば、65問セットの問題集は1度の問題数が多く、難易度もバラツキがあったりするため、今からやり直すのであれば、 AWS WEB問題集で学習しよう(koiwaclub) を使う、などです。
対策本についても新しいものが出ていると思うので、そちらをおすすめします。
AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA)
対策本
AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
SAAのときだけでなく、他の2つの試験前にも読みました。
問題集
【2022年版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
めっちゃ難しくてへこみまくりました。
問題集は解説を読んだり調べたりする時間のほうが多くなりがちだったので、それを踏まえて教材選びしたほうがいいと思います。
ハンズオン
【2022年版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
ハンズオン形式で結構やった意味があった記憶があります。これだけでOKではなかったです。
所感
アソシエイトがはじめてだったので問題文が長いなというのと、範囲が広いなと思いました。
ハンズオンはUdemyでなくともサービス網羅できるような教材をこなしておくと自信がつきました。
1度不合格になった際はこんな難しいの無理と思っていましたが、やればできました。
AWS Certified Developer - Associate(DVA)
対策本
AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~
当時専用の書籍はなかったのでこちらを読んでました。
現在はDVA用でありますのでこちらをおすすめします。
ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト (アソシエイト試験ポケットスタディ)
DevOpsプロフェッショナルの受験前に読んだのですが、DVAのためと思うと詳しすぎるため若干オーバースペックな印象でした。
問題集
AWS 認定デベロッパー アソシエイト模擬試験問題集(5回分325問)
これも難しかったです。
ハンズオン
- 5分でAWS Elastic Beanstalk(作って、修正して、お片付け) - Qiita
- はじめてのECS(Fargete) - Qiita
- ゼロから作りながら覚えるAPI Gateway環境構築 | Developers.IO
- AWS Hands-on for Beginners | AWS(サーバーレスアーキテクチャ)
ハンズオンはどれもやってみて身になった印象があります。
所感
それなりに1ヶ月勉強して割とやっとで合格だったため、巷で言われている「SAA取れたらDVAも簡単」は普段AWS触っている開発者目線の話かなと思いました。
API GatewayやCodeシリーズなど開発案件に携わっている方は少しはなじみのある用語が多いため、とっつきづらさはそこまでない印象です。
AWS Certified SysOps Administrator - Associate(SOA)
問題集
AWS Certified SysOps Administrator Associate
当時Udemyで問題集がなかったため、Whizlabsという海外のサイトを利用しました。
こちらも本番よりちょい難しかった感触です。
所感
はじめにサンプル問題やってみたら全問正解できてしまったので、DVAの受験から1週間挟まずに勢いで受験しました。
SAAのときにあやふやにしていたCloudWatch周りの設定値など、結局はここで覚えることになるんだなと思った記憶があります。
現在はハンズオンがあるとのことなので、合格できる自信はありません。
💬 受験する前に知りたかったこと
どのくらい勉強すれば受かるのか
もともとの関心度合いや、プラクティショナー含め前回受験からの期間等、人によってまちまちだと思います。
私の場合、
- SAA:60h
- DVA:40h
- SOA:20h
ほどの感覚で、後にいくにつれて前回までの上積みが活かされる感覚でした。
アソシエイト資格に1度合格していると、ここまで理解できていれば受かりそう、というラインも分かってくる気がしています。
※ 私の場合は、解答の選択肢を見なくても問題文を読んだ段階で答えが分かるものが50%くらいになったら、がそのラインです。
アソシエイトの中でどれが一番難しいのか
こちらも人にはよると思いますが、私の場合はSAAが一番難しかったです。
勉強した時間に比例してそう感じるところもありますし、プラクティショナーと比べると長い問題文に慣れるところもあり難しく感じました。
受験する順番はどうすればいいのか
最初に受けるのはSAAがおすすめです。
SAAが網羅的で、DVA、SOAは細部を聞かれる問題が多い印象のためです。
その後、DVA → SOAの順にしましたが、SAAとの被り具合はSOAのほうが大きい印象のため、SOA → DVAのほうが正攻法かもしれません。
開発知識のある方は一番最初にDVAがとっかかりやすい場合もあると思います。
ハンズオンはしたほうがいいのか
できる限りしたほうがいいと思います。
私もハンズオン面倒くさがってあまりしてきませんでしたが、画面いじった経験のあるものはその後記憶に入りやすく、問題文を読んだ際にもイメージがしやすかったりしたためです。
アソシエイト3資格を取得したらAWSをどのくらい理解できるのか
業務上で使用する観点では、深くは理解できている状態でないと思います。
マークアップでも同じことが言えると思いますが、例えば職業訓練校の課題で作られるコードと、案件で納品までに作られるコードはほぼ別物だと思うので、そのような雰囲気です。
※ metaの設定、コンソールエラーやブラウザチェック等までを自主学習でできる人は少なく、仕事で複数案件リリースまでして理解できることが多いなど、そのような雰囲気です。
さいごに
向き不向きがありますし、何に学習機会を費やすかは人それぞれかなと思います。
私は社内での会話で分からないことが少なくなったりすることが資格取得を通して特に良いことかなと感じました。
長くなってしまいましたが、もし受験の際の手助けになりましたら幸いです。